今月は、たくさんのオージー達がAFL(オーストラリアン・フットボール・リーグ)のファイナルに注目していることでしょう。

Tracey Peers - 火曜日, 9月 06, 2016

今月は、たくさんのオージー達がAFL(オーストラリアン・フットボール・リーグ)のファイナルに注目していることでしょう。

 

1850年代に始まったオーストラリアンフットボール(フッティー)ですが、起源は、ポッサムの皮に中身を詰めて作ったボールで先住民たちが行っていた蹴球ゲーム、とも言われています。フッティーが始まった当初、試合時間は決まっておらず、先に2ゴールを決めた方が勝ちでした。また、多くの試合が日没やプレイヤー同士のけんかで終了となりました。チームキャプテンが審判も兼任したので、ルールの適用に関して公平性が完全に保たれたかどうかは疑問です。
さて、フッティーは「オーストラリアで最も危険なスポーツ」なのでしょうか?実はプレイヤーの入院に関する調査によって、危険なスポーツ第一位であることが明らかになっています。1年間で4,000件近く、フッティー関連の入院が発生したという調査結果でした。

それでは、もしあなたがコンタクト(接触型の)スポーツに参加する場合、自ずと、負傷のリスクを法的に受け入れていることになるのでしょうか?プレイヤーは、偶発的接触やルール内の接触による負傷など、そのスポーツ特有のリスクを承認していると見なされます。しかしルールに違反して、故意に殴ったりした選手には、負傷した選手に対する法的賠償義務が生じる可能性があります。もしその負傷選手がプロとしての選手生命を失ってしまうことになれば、加害選手は、負傷選手の治療費、痛み・苦痛(身体的な痛み、不安症状などの精神的な痛み、外見が損なわれてしまったことに対する苦痛を含む場合も)だけでなく、所得損失に対する賠償責任を負うことになるかもしれません。これは、加害選手に法的概念の「過失」があったこと、つまり、相手選手に対する注意義務を怠ったと見なされるからです。さらには、負傷させた側の選手が所属しているフットボールクラブにまで、負傷した相手選手に対する賠償義務が生じる場合もあります。クラブチームと所属選手は、いわば雇用者と被雇用者の関係になりますので、雇用主であるクラブは、被雇用者である選手のアクションについて法的責任を負うことになります。

ところで、フッティーには女性も参加できるのでしょうか?もちろんできます!2003年メルボルンの女子生徒3人が、男子に混じってオーストラリアンフットボールをプレイする権利を法廷で争う、というとても興味深い裁判がありました。当時、女子は12歳になった時点でフッティーに参加できないルールがあり、その子たちの参加は禁止されていました。結局、3人の女子フッティープレイヤーたちは裁判に勝ち、それによって、ナショナル・ウーマンズ・オーストラリアン・フットボール・リーグ設立の道が開かれました。現在、女子フッティーの登録競技人口は100,000人を超えています。さらに今年初め、現存する8つのAFLプロチームに、来年(2017年)開始となる国内女子リーグへの参戦が認可されるという、歴史的な出来事がありました。